この記事では、Microsoft365のサービス内容、主要プランの比較についてわかりやすく解説します。2023年6月1日にMicrosoftおよびOffice製品の全面的な値上げが実施されました。サブスクリプション(月額定額制)、買い切り(永続版)ともに約15%これまでよりも高くなったため、今後どのOffice製品を利用するか迷っている方も多いでしょう。プランの選び方に加え、購入時の注意点についても解説していますので、新規購入・契約更新をご検討中の方はぜひ参考にしてください。
Microsoft365とは
Microsoft365はMicrosoft社が提供するサブスクリプション型のサービスで、Word・Excel・PowerPointといったOffice製品の最新版に加え、1TBのクラウドストレージ(インターネット上にデータを保存する場所) などが月額約1,200円から利用できます。
個人向け(ユーザー1人)、家庭向け(ユーザー1人~6人)、法人向け(中小企業・大企業)のプランが用意されており、例えば個人向けの「Microsoft 365 Personal」は1ライセンスでインストール台数は無制限、同時に5台の端末で利用可能です。
同時利用可能端末
パソコン(Windows・Mac)、タブレット・スマホ(iOS・Android)
買い切り(永続版)のOffice製品の場合、サポート期限の到来とともにセキュリティ面を考慮して買い替えが必要になりますが、Microsoft365ではサポート期限を気にすることなく常に新機能を搭載した最新版のOfficeを利用できます。
また一般的に「1TB」のクラウドストレージサービスを利用すると、月額1,000円以上掛かりますので、Office製品と1TBのクラウドストレージが利用できるMicrosoft365は料金設定にお得感があります。
Microsoft365の主要プランの料金比較(6/1改定後価格反映済)
Microsoft365の個人向け、家庭向け、法人向けの主なプランの料金を以下の表で比較しました。
(金額はMicrosoft公式サイトの7/2現在の通常価格、すべて税込)
プラン | Microsoft 365 Personal | Microsoft 365 Family | Microsoft 365 Business Standard |
---|---|---|---|
対象 | 個人・フリーランス | 家族利用 | フリーランス・中小法人 |
利用料(年契約) | 14,900円 | 21,000円 | 18,720円 |
ひと月あたり | 1,242円 | 1,750円 | 1,560円 |
利用料(月契約) | 1,490円 | 2,100円 | - |
契約形態 | 月契約または年契約 | 月契約または年契約 | 年契約のみ |
「Microsoft 365 Personal」と「Microsoft 365 Family」の違い
「 Family」は「Family Safety」の機能を利用して、家族(主に子ども)のPC利用に関して時間やコンテンツの管理・制限、モバイルアプリで位置情報の確認・共有ができます。その他は「Personal」と機能面で大きな差はありません。
「 Family」は、最大6人まで同一料金(年額21,000円)で利用できるため、2人以上で利用する場合には「Personal」よりもひとり当たりの料金が安くなります。
「Microsoft 365 Personal」と「 Microsoft 365 Business Standard」の違い
「 Business Standard」は、スケジュール共有やオンライン会議など複数人で活用できる機能が豊富で、また法人利用を想定しセキュリティ面がより強化されています。主な利用用途がWordやExcelを利用したデータ編集で、ひとりで使用する場合には「Personal」でも十分活用できます。
Microsoft365 プランの選び方
家族(2人以上)で利用する場合には、「Family」を選択することで、料金が一番お得になります。
フリーランス・個人事業主が自分ひとりで利用する場合には、「Personal」と「 Business Standard」が料金的に近く選択肢となりますが、取引先から「 Business Standard」を求められたなど特別の事情がない限りは「Personal」で十分でしょう。
「 Business Standard」は、より強固なセキュリティ・複数人での情報共有などビジネス用途でメリットがありますが、「Personal」は「Clipchamp」(簡単にビデオを作成できる動画編集ソフト)が利用できるなど「 Business Standard」にはない個人用途でのメリットがあります。
Microsoft365は安いときにライセンス購入
Microsoft365では契約期間(主に1年)が定められていますが、契約期間のカウントはライセンス購入日ではなく、オンライン認証したタイミングからはじまります。
したがって、今後購入予定のパソコンでMicrosoft365を利用したい場合には、セール時など価格が安いときにライセンスだけ購入しておいて、将来パソコンを購入した際にMicrosoft365のオンライン認証・インストールを行えば、無駄なく活用できます。
また、すでにご契約中の方も、追加ライセンスを購入すると残りの契約期間が1年延長されるため、セール時に数年分まとめて購入しておくことも可能です。
Amazon通販、AmazonビジネスならMicrosoft製品がお得
現在、Amazon通販、Amazonビジネスともに、Microsoftの通常価格よりも安く販売されていますのでご紹介します。
Amazon(個人)、Amazonビジネス
2023年12月20日19時現在、Amazon(個人)・Amazonビジネスともに、「Personal」「Family」がMicrosoft通常価格の10%オフで販売されています。
Amazonビジネス会員キャンペーン
Amazonビジネスでは、販売価格からさらに10%OFFで購入が可能です。
次の記事で詳しく解説していますので、フリーランス・個人事業主の方はぜひ参考にしてください。
Microsoft365の値上げの経緯
Microsoftから2023年6月の値上げの経緯が示されていますのでご紹介します。
Microsoftのソフトウェア製品・オンラインサービスは世界的に展開されていますが、地域間の整合性を確保するために、定期的に現地価格が調査されています。この調査結果を受け、料金改定がなされました。
(参考)Microsoft公式発表
コンシューマ向け Microsoft 365 および Office 製品の価格改定について
今回の料金改定では、Microsoft全製品で約15%の値上げとなっています。
Microsoft365を購入する時の注意点(並行輸入品)
Microsoft365を購入する際は、購入後にMicrosoftのサポートを受けられるように「日本国内の正規品」を購入しましょう。
最近、大手の通販サイトでも、他のショップと比較して明らかに値段の安い「Microsoft365」「Office製品」を見かけることがありますが、ほぼ「並行輸入品」の記載があります。
「並行輸入品」は、正規代理店ではない(Microsoftと関係ない)輸入業者が販売している製品です。購入後の保証やサポートを省くことで低価格を実現していますが、すでにMicrosoft365を利用している場合、追加のライセンス購入(契約期間の延長)には使えないなどのデメリットがあるためご注意ください。
Microsoft365とは│プラン比較と選び方をわかりやすく解説(まとめ)
Microsoft365のサービス内容、主要プランの比較・選び方について解説しました。
買い切り(永続版)のOffice製品の場合には、サポート期限の到来によりセキュリティ面を考慮して買い替えが必要になりますが、Microsoft365ではサポート期限を気にすることなく常に新機能を搭載した最新版のOfficeを利用可能です。
また買い切り(永続版)では利用端末が2台までと制限されているのに対し、Microsoft365はインストール台数無制限、5台の端末で同時利用可能な点もメリットといえるでしょう。
ひとりで使うなら 「Personal」、家族と2人以上で利用するなら「Family」、より高度なセキュリティを確保しつつ、複数人でビジネス利用するなら「 Business Standard」が用意されていますので、ご自身の利用環境に合ったプランをお選びください。
記事内でもご紹介したとおり、Amazon通販・Amazonビジネスともに、Microsoft通常価格よりも安く販売されていますので、購入検討の際はぜひチェックしてください。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。