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デルXPS13 9300 実機レビュー│基本性能・使用感を徹底解説

2022年12月22日

ノートパソコンの画像

この記事では、ビジネスノートとしては破格のスペックを持つXPS 13 9300 について、特徴・基本性能・外観・使用感・おすすめポイント・残念な点を徹底解説します。当機はデル社ノートパソコンのフラッグシップモデルですが、ここまで高スペックのノートパソコンに触れる機会は仕事でもプライベートでもなかなかありません。実際に購入を検討している、または現在最先端のノートパソコンがどのような性能を有しているか知りたいという方は、ぜひ参考にしてください。

なお当記事は、「デル アンバサダープログラム」のモニターに参加し、貸出いただいた実機を1ヶ月間体験したうえで執筆しています。

デルXPS13 9300 の特徴

デル XPS 13 9300 は、デル・テクノロジーズ株式会社(以下、デルと表記)が製造・販売するビジネス用途向けのノートパソコンです。同社製ノートパソコンの中でも、XPSシリーズはフラッグシップモデルとして最上位の性能を有しています。

コンパクトでスタイリッシュなデザイン

13インチのフレームレスなモニターを搭載しており、薄型・軽量を実現しています。箱から取り出して最初に感じたのは「お洒落」「かっこいい」「高そう」。ファッションの一部として、ノートパソコンを持って出歩きたくなりました。

ボディには厳選された上質な素材を採用

上質な質感と触り心地で、全体に高級感が漂っています。ボディはアルミ製で強度がありパームレスト(キーボードを入力する際に手のひらが触れる部分)には航空宇宙業界でも利用されるカーボンファイバー素材・グラスファイバー素材が採用されています。指紋がつきにくいのもメンテナンスの負担が少なくうれしいところです。

特殊加工が加えられたエッジは光り輝いていますので、このあと写真でご紹介します。

ビジネス用途で高いパフォーマンスを発揮

高性能のPCパーツを組み合わせていることで、通常ビジネス用途で必要となる作業を快適に行えます

さらに電源ボタンを押してからデスクトップ画面が表示され、操作が可能になるまでの時間が非常に早く(実測11秒)、時間に追われることの多いビジネスマンにとって大変大きなメリットとなるでしょう。ちなみにシャットダウンも早く、ノートパソコンの作動音が完全に聞こえなくなるまで、実測12秒でした。

デルXPS13 9300の基本性能

XPS 13 9300 の基本性能をリストにまとめました。

項目詳細
CPUプロセッサー第10世代 インテル Core i7-1065G7
OSWindows 10 Home(64 ビット)
メモリー16GB
ストレージ(SSD)512GB
グラフィック
(GPU:内蔵)
インテル Iris Plus グラフィックス
モニター13.4インチ
UHD+(3840×2400)
光沢、反射防止
ブルーライト軽減設計
タッチパネル対応
指紋認証電源ボタンに搭載
顔認証前面の赤外線カメラで認証
USBポートThunderbolt 3 USB Type-C×2
オーディオポートヘッドフォンジャック×1
メディアカードリーダーmicroSDカードスロット×1
電源アダプターポート本体の左右に1つずつあり
Webカメラ前面×1、1280 x 720 (HD)(30 fps)
キーボードバックライト搭載、テンキーなし
ワイヤレス規格• Wi-Fi 802.11a/b/g
• Wi-Fi 4(WiFi 802.11n)
• Wi-Fi 5(WiFi 802.11ac)
• Wi-Fi 6(WiFi 802.11ax)
本体サイズ高さ:14.8mm
幅:296mm
奥行き:199mm
重量約1.3kg

記事執筆時点(2022年12月22日)では、CPUプロセッサーに関しては第12世代、グラフィックに関してはインテル Iris Xe グラフィックスを搭載したさらに高性能な後継機が販売されていますので、レビュー機のスペックが最新とは言えなくなっている点、あらかじめご了承ください。

デルXPS13 9300の外観

ここからは写真を見ながら、外観・主要パーツの解説をしていきます。

ノートパソコンの入ったボックス
ノートパソコンは白のお洒落なBOXに入っています。
ボックスの中に収納されたACアダプタとUSB接続ケーブル
ACアダプタ(2つに分かれる)と中央はUSB接続ケーブルです。
デルXPS13 9300の天板
天板です。
デルXPS13 9300の裏面
裏面です。左右に見える穴はスピーカーです。
デルXPS13 9300の正面
正面から撮影しました。モニターの領域が非常に広く感じます。
デルXPS13 9300の左側奥
左側奥。Thunderbolt 3 USB Type-CポートとmicroSDカードスロットです。
デルXPS13 9300の右側億
右側奥。Thunderbolt 3 USB Type-Cポートとヘッドフォンジャックです。
デルXPS13 9300の奥側エッジ
奥側のエッジです。特殊加工が加えられ光り輝いています。
デルXPS13 9300の手替側エッジ
手前側のエッジ、薄いです。片手で開けます。
デルXPS13 9300の上左右のベゼル
モニター上部と左右のベゼル(縁:ふち)は非常に狭いです。
デルXPS13 9300の下ベゼル
下のベゼルは上左右と比較すると広めです。
デルXPS13 9300のキーボード
キーボードはテンキーなし。柔らかい打ち心地です。
デルXPS13 9300のエンターキー付近
エンターキー付近。右上の何も書かれていないキーが指紋認証付きの電源ボタンです。
デルXPS13 9300のバックライト搭載キーボード
バックライト搭載。周囲が暗くなるとセンサーが反応し自動で点灯します。
デルXPS13 9300のキーボードバックライト点灯時
まるでイルミネーションを見ているような綺麗さです。
デルXPS13 9300の中央に配置されたタッチパッド
タッチパッドは中央に配置されてます。
デルXPS13 9300の開く角度140度
開く角度は140度。
デルXPS13 9300とトッポのサイズを比較した写真
サイズをイメージしていただけるよう、天板にトッポを置いてみました。
デルXPS13 9300とトッポの薄さを比較した写真
奥側の最厚部でもトッポのおよそ半分の薄さです。

ビジネス用途での使用感

当機はもともとビジネス向けに設計されているため、ビジネス用途で利用した場合にその高い性能を存分に発揮します。

ここでは通常のビジネス用途とWebライターの仕事に特化した場合のそれぞれについて、使用感をご紹介します。

通常のビジネス用途

Word(ビジネス文書作成)、Excel(表計算)、PowerPoint(プレゼン資料作成)について、並行して作業しても操作はスムーズで、快適さは維持されました。メールチェック、インターネットで調べもの、YouTubeでの動画視聴を加えてもまだまだ当機の処理能力には余裕が感じられます。

Webライターの仕事用

ビジネス用途で記載したMicrosoft Office各製品を立ち上げた状態で、WebブラウザにてWordPress原稿執筆、クライアントさまとWeb会議を行いましたが、この場合にも動作に関してまったくストレスを感じることはありませんでした。また原稿に挿入する画像の簡単な編集も意図したとおりに素早く操作できます。

自宅だけでなく外出先での使用感を確かめるために、カフェで執筆を行ってきました。少し小さめのテーブル席に案内されましたが、当機は非常にコンパクトであるため、テーブル上に飲み物があっても余裕で作業スペースを確保できます。日頃からノートパソコンを持ち運び、出先での作業が多い方にとっては、軽くてコンパクトな点は特におすすめのポイントです。

喫茶店のテーブルの上のデルXPS13 9300
WordPressの原稿作成画面

Webライターの仕事用ノートパソコンの選び方、おすすめノートパソコンは以下の記事で詳しく解説しています。

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3Dグラフィックゲームのプレイについて

ビジネス用としてかなりタフな性能を誇る当機ですが、特に高度なグラフィック処理が要求され、パソコンに大きな負荷がかかる3Dグラフィックゲームがどのくらいプレイできるかベンチマークテストを行いました。

以下、大人気のゲーム「ドラゴンクエストⅩ」の結果です。

グラフィック設定最高品質標準品質
解像度1920×10803840×2160
表示方法フルスクリーンウインドウ
結果普通(標準的な動作)動作困難

解像度を下げれば(1920×1080)、フルスクリーンでも標準的な動作はしますが、解像度を上げると(3840×2160)、動作困難となりました。

ドラゴンクエストⅩのFHD解像度のベンチマーク結果
ドラゴンクエストⅩの4K解像度のベンチマーク結果

同じく人気の「ファイナルファンタジー14」と比較すれば、パソコンへの負荷は若干軽いはずの「ドラゴンクエストⅩ」でこの結果のため、FF14のようなさらに高精細で滑らかな3Dグラフィックゲームを楽しみたいという方には、独立したグラフィックボードを搭載したゲーミングPCが適しているでしょう。

ただし、当機にはThunderbolt 3ポートが搭載されているため、外付けグラフィックボードをつないで、一気にグラフィック性能を上げるということも考えられます。

デルXPS13 9300 おすすめポイント4つ

以下、当機の強み・おすすめポイントをご紹介します。

携帯性

13.4インチのモニターに、重量は約1.3kg。毎日ノートパソコンを持ち運ぶという方にとって、軽さと薄さを追求した当機のコンパクトさは特におすすめのポイントです。

拡張性

当機に搭載されているThunderbolt 3は、データの最大転送速度40Gbpsを誇ります。高速で大容量のデータのやり取りを可能にすることで、外付けグラフィックボードのほかにも、モバイルモニターなど、さまざまな周辺機器を接続でき拡張性に優れています。

なおThunderbolt 3はデータ転送だけでなく、周辺機器への電力供給の機能も有しています

セキュリティ対策

電源ボタンに指紋認証の機能を搭載、さらに前面の赤外線カメラで顔認証にも対応していることから、外出先で利用することが多い場合にはセキュリティ面で安心感があります

サポートサービス

デル社のオンラインショップでは、購入時に保守・サポートサービスの内容を選択可能です。

24時間365日、チャット・Eメール・電話によりハード・ソフトウェアの設定や基本的な操作、場合によってはウィルス感染時の駆除までサポートしてくれます。パソコンが苦手、あまり詳しくないという方も安心です。

デルXPS13 9300 残念な点2つ

おすすめポイントが非常に多く、ビジネス用途のノートパソコンとして完璧!と記事をまとめたいところですが、残念に感じた点もありましたのでご紹介します。

端子の少なさ

コンパクトなボディを実現している一方、当機にはUSBポートが搭載されていません。USBメモリーを使用して、パソコンにデータを取り込むまたはパソコンからデータを取り出す場面や、ワイヤレスマウス利用時に受信機を取り付ける場面において、本体に付属している「USB接続ケーブル」を使用する必要があります(下写真)。

USB接続ケーブルをつないだデルXPS13 9300

外出先ではパソコンまわりをすっきりさせて作業したい方、ケーブル類を持ち歩きたくない方には、USBポートがないことが若干不便に感じるでしょう。

ビジネスノートの中でも非常に高価

すでに後継機が販売されているため正確な価格を示すことはできませんが、当機の販売価格は25万円前後でした。ローエンド・ミドルレンジクラスのノートパソコンであれば、本体のほかにモバイルモニターなど周辺機器も揃えることが可能な金額であり、コストパフォーマンスを重視する場合にはなかなか手が出ません

 

レビュー機の後継機「XPS 13 Plus 9320」では、ガラス製のタッチパッドを採用し(タッチパッドが見えません)、デザインがさらに洗練されています。重量も1.23kgとさらに軽量化されています。

デルXPS13 9300 実機レビュー│基本性能・使用感を徹底解説(まとめ)

デルXPS13 9300の実機レビューをご紹介しました。

ビジネス用途で、「文書の作成」・「表計算ソフトの使用」・「プレゼン資料の作成」に当機を利用する場合には、ストレスを感じることなくサクサクと作業を進められるでしょう。またメールチェックやインターネットサーフィン、YouTubeでの動画視聴も快適に動作します。さらに、コンパクト・軽量であることから携帯性に優れ、カフェや出張先の限られたスペースでも問題なく作業できます。

ただしビジネスノートとしては非常に高額であることから、高級感あふれるノートパソコンを手軽に持ち運び、場所を選ばず快適に作業したい、という方に向いているパソコンといえます。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

  • この記事を書いた人
ノートPCを持つプロフィール写真

しんた

現在ライターの仕事を中心に活動中です。簿記1級。ITベンチャーでの何でも屋の経験(15年)を活かし、企業でバックオフィス業務をご担当されている方、フリーランスの方に向けて、ビジネスに関するお役立ち情報を発信しています。

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